リウマチ専門医だからできること
当院は、
- リウマチ専門医
- リウマチケア看護師
- ソノグラファー
が在中しております。安心してご相談下さい。
超音波による早期発見と最新のリウマチ治療薬で
痛みからの解放と関節破壊の抑制を目指して
関節リウマチとは
関節リウマチは、自分の関節滑膜を敵であると免疫システムが認識して攻撃する病態です。
原因はよくわかっておらず、遺伝的素因やストレス、何らかのウイルス罹患、喫煙など様々な要因が組み合わさって起こるため、多種多様です。100人リウマチの人がいたら100通りの症状があり、決して同じではないのです。また、発症していても採血データで診断できないこともあり経過観察が必要になります。採血、臨床症状からだけではわからない場合、関節エコーは診断の手助けになります。POCUS(point of care of ultrasonography)といって、痛かったり腫れている関節にエコーを当てることによって、関節のどの部位が腫れているのか、滑膜炎があるのか正確に判断し、スクリーニングを即座に行うことが可能になります。その場で関節エコー画像をお見せしながら説明させていただくので、医師と患者との相互理解と治療方針につながると考えられています。
初期のリウマチは診断が難しいことも多く、しだいに「関節リウマチ」という病気が完成してくることもあります。そのため、1回の検査だけではなく、経過を見ながら、何度か検査を行う場合があります。
検査・診断の方法としては、問診視診・触診などと、血液検査が中心となります。
また、X線上でリウマチの骨破壊が起こる以前の早期診断としては、「リウマチ医の聴診器」とも言われている関節エコー(超音波)や、提携医療機関での手のMRI検査などから、総合的に診断します。
リウマチと診断された後も、人それぞれ炎症の強さも関節の腫れ方も、たどる経過も異なります。そのため、その方の症状と炎症の強さに合わせて使用する薬や治療法を調整する必要があります。また、生物学的製剤の登場で関節リウマチという病気の寛解も現実的なゴールとなってきています。反面その方の持つ肺や腎臓の合併症や、高い薬剤費なども考慮する必要がありますので、一緒に相談をしながら、最適な治療法を探ってまいります。
リウマチ治療の3本柱
薬物療法(内科的療法)
関節の炎症を薬で抑えていきます。世界的に急速にリウマチ研究が進み、2004年に日本でも生物学的製剤が使用可能となりました。これからも様々な良い薬が出現してきます。関節を壊さない治療が可能となってきているのです。
リハビリテーション療法
患部を温めたり(温熱療法)、動かすようにして(関節可動域訓練)、こわばりや痛みを軽減します。
手術療法(外科的療法)
すでに破壊されてしまい、痛みや可動域制限を伴った関節では手術が有効な場合があります。手術が必要な場合には専門病院にご紹介いたします